プロジェクト研究II(h)(理科教育実践分野)「道東の自然環境の現在からネイチャーポジティブを考える」
ネイチャーポジティブは、日本語では「自然再興」と訳され、現在の地球上で生じている生物多様性の損失(つまりはネガティブな状態)を食い止め、プラスに反転させることを意味している。
2021年〜2022年に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)においてもその考え方が掲げられ、日本の生物多様性国家戦略2023-2030においても2030年までにネイチャーポジティブを実現するという目標が掲げられるなど、国内外で注目の集まっているキーワードです。
このような世界的潮流の中において、次世代を担う子どもたちに学校教育を通して自然環境の大切さを伝えるためには、教える側の教員が生態系や生物多様性、そしてそれらの保全について正しい知識を身につけている必要があります。
そこで、R6年度のプロジェクト研究IIでは、釧路周辺の道東地域を題材に、地域の生態系や生物多様性について学び、それらが直面している課題について各グループでテーマを考え、探求することを目的として演習を行いました。
