北海道教育大学とSDGsとの関係性について
北海道教育大学は、札幌校・旭川校・釧路校に教員養成課程、函館校に国際地域学科、岩見沢校に芸術・スポーツ文化学科を持っています。教員養成課程では、小・中・高等学校の教員養成、特別支援学校や養護教諭の教員養成、そして「へき地・小規模校教育」にも取り組み、まさにSDGsが掲げる「誰も取り残さない」社会の実現を目指した教育・研究に邁進しています。
函館校ではグローバルな視野を持ちながら地域課題に向き合う地域活性化人材の養成に取り組んでいます。地域の人たちと学生が協働して地域課題の解決に向き合うプロジェクトが常に約40テーマも動いていて、学生たちは多種多様な地域課題解決の研究に実践型で取り組んでいます。岩見沢校の芸術・スポーツ文化学科は、芸術やスポーツで培った柔軟でクリエイティブな発想で、人々の生活を豊かにする様々な取り組みを行なっています。
SDGs17目標の中の「質の高い教育をみんなに(目標4)」への貢献を基盤に、「住み続けられるまちづくりを(目標11)」「すべての人に健康と福祉を(目標3)」の実現にも非常に深く関係していることがおわかりいただけると思います。
SDGs17目標全てにつながる北海道教育大学の学びと取り組み
2022年度に、本学の価値と強み、そして5キャンパスで実施する多様な学びや取り組みを紐解き、それらとSDGs17目標との関連性を分析しました。その成果は、今ご覧いただいている本サイト内で明らかにしています。驚いたのは、17の目標全ての項目に本学の学びや取り組みが結びついたということです。しかし考えてみれば、本学には北海道全域をカバーする5つのキャンパスがあります。そのキャンパスそれぞれが地域に密着し、その地域ならではの課題に向き合い、「教育」を基軸としながら課題解決に向き合ってきたのですから、あらゆる課題にアプローチしているのは必然なのかもしれません。
今後の取り組みについて
北海道教育大学とSDGsとの深い関わりが明らかになった今、本学の存在意義と価値に私たち自身がまずは気づき、SDGsへの貢献に向けてより積極的に取り組むことが重要であると考えています。SDGsはまた、私たちがこれまで培ってきた実績と価値というものを見つめ直し、伝え、多くの人たちと共感しつながることができるフレームともなり得ます。
5つのキャンパスにはそれぞれの強みと特色があります。キャンパスごとに取り組むべき優先課題を決めて、強みを活かしながら深く追求していくという方法もあると考えています。教職員、そして学生の皆さんの発想を取り入れながら、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。